陶芸教室に通うメリットについて

初心者が陶芸を始めようと思ったら、独学でする方法や通信大学で陶芸を学ぶ事も可能です。
しかし多くの人は、陶芸教室に通う事を選ぶでしょう。
では陶芸教室に通うメリットについて紹介していきます。

まず陶芸教室に通うメリットは、陶芸家の先生から個別にアドバイスがもらえる事です。
やり方は分かっていても、どうしても上手く出来ないという事もあるでしょう。
そんな時に、独学や通信大学では、自分で上手くいかない原因を見つけ出して直さなければいけません。

ですが初心者にとって、上手くいかない原因を自分で気づく事は時間がかかってしまいます。
その点陶芸教室の先生であれば、今までに多くの生徒に教えてきています。
初心者が躓く原因をよく理解しているので、的確なアドバイスがもらう事が出来ます。

分からない事をすぐにその場で教えてもらう事が出来、的確なアドバイスがもらえるので、効率よく学ぶ事が出来ると言えます。

ガラス工芸や陶芸を学べるプロップス・アートスクール

また陶芸教室に通う事で、同じ趣味の人と知り合う事が出来ます。
なかなか大人になると新しい友達を作る事が難しく、また趣味の話が出来る友達も少ないですよね。

陶芸教室には、いろんな世代の人、いろんな職業の人が通っているので、話しているだけで色々な刺激をもらえます。
陶芸教室は、静かにしないと作品が作れないという訳ではなく、集中しないと危険な作業をする訳でもありません。
そのため基本的にお喋りを楽しみながら、和気あいあいとした雰囲気の中行われる教室が多くなっています。

定年退職後に時間に余裕が出来たから、新しい趣味をと思っている人にとって、新しい趣味の仲間の存在は、第二の人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか?

また陶芸教室に通う事で、陶芸に関する情報を知る事が出来ます。
例えば陶芸の手作り市が開催される日時や好きな陶芸家の個展の情報など。
陶芸教室にポスターや個展のチケットが置かれているかもしれませんし、仲間同士で情報交換をする事も可能です。
やはり陶芸教室に通うぐらい、陶芸に興味がある訳ですから、いろんな作品を見てどんどん自分の作りたいイメージを固めていきたいと思いますよね。

あと陶芸教室では、必要な道具を全て無料で貸してもらえるという点も大きなメリットです。
独学で始めようと思ったら、必要な道具は多岐に渡り、初期費用で50万円以上の出費になってしまいます。
まだ趣味として続けられるかどうか分からない段階で、高すぎる出費は抑えたいので、まずは陶芸教室からスタートするべきだと言えます。このように陶芸を始めてみたいと思ったら、初心者にとっては陶芸教室に通う事はいろいろとメリットがあります。

陶芸が完成するまでの工程

陶芸って土をこねているイメージや電動ろくろで器の形を作っているイメージが強いですよね。
しかし器を作る工程は多く、かなり時間がかかるものです。
では粘土から器が完成するまでの、工程について紹介します。

まず初めに「土選び」からスタートします。
作りたい器によって、目的に合わせた土を選ぶ事がポイントになります。
そして次に「土練り」と呼ばれる工程で、粘土の中にある空気を抜き、成形しやすい状態にします。

陶芸用の粘土は、耐火度が高く、高温で焼く事で硬くなるという性質があります。
ただし、陶芸用の粘土は、限られた地域でしか摂取する事が出来ず、日本では六古窯と呼ばれる6つの地域で採取されます。信楽、備前、瀬戸、丹波、越前、有田と、陶芸用粘土が採取される地域は、どこも陶芸が栄えている地域です。

「成形」とは、器の形を作る事です。
陶芸には、様々な技法で器を作っていきます。
陶芸教室でも、成形に関する技法を習得する事がメインとなっていくでしょう。
成形の種類は、手びねり、ろくろ成形、タタラ成形、鋳込み、型押しなどが有名です。

そして成形が出来たら、「半乾燥」を行います。
なぜ乾燥ではなく、半乾燥なのかというと、一気に乾燥させてしまうと成形にヒビが入る可能性があるからです。

半乾燥の状態になったら、さらに器の状態を仕上げる「成形仕上げ」の工程に入ります。
そして今度こそ「完全乾燥」させ、次はいよいよ窯で焼く作業となります。

乾燥させた器は非常にもろく壊れやすいので、慎重に窯へ運び詰めていきます。
窯は一杯にならないと焼かないので、この工程で少し時間をとられるかもしれません。
窯が一杯になったら、「素焼き」を行います。
素焼きされた状態で、今度は絵付けを行います。

陶芸教室の1日体験では、この素焼きの状態に絵付けをするところのみ行う教室も少なくありません。
絵付けが終われば、釉薬を選んで「釉掛け」を行います。
釉薬は、器の表面についているガラス状の部分を作ります。

この掛け方の方法もいろいろな種類があり、その種類によって完成具合が大きく変わってきます。

そして2回目の「窯詰め」作業を行って、次はいよいよ「本焼き」となります。
本焼きは高い温度で行われます。本焼きにかかる時間は窯の種類によって異なりますが、10時間以上かかる事も珍しくありません。

本焼きが終われば、ゆっくりと窯の温度を冷まして窯から完成した器を取り出します。
ちなみに1つの器を作り始めてから、完成までにかかる期間は、陶芸教室によって多少異なりますが、1~2ヶ月程度かかります。
これだけ手間ひまかけて作られていたら、完成した器にも愛着が湧き、大切に使おうという気持ちになりますよね。

初心者が陶芸教室で苦労する事

あなたは陶芸を作る事に対して、どのようなイメージがありますか?
芸術性が求められそう、電動ろくろなどちょっとした力加減で歪んでしまうので、繊細さが問われそう。
そんなふうに思っている人もいるかもしれません。

確かに器を絵付けする際には芸術性が求められますし、電動ろくろと向き合う時には、集中力が問われます。
ですが初心者が陶芸教室に通い、最初にぶち当たる壁は、芸術性でも集中力でもありません。
それは陶芸が思っている以上に、力作業が多いという事です。
陶芸用の粘土は10㎏の塊で販売されているので、粘土を運ぶだけでも一苦労です。

そしてその後、粘土を両手でこねて空気を抜く土もみと呼ばれる作業を行います。
コツを掴めば楽に出来るようになりますが、初心者にはコツを掴むまでが難しく、腕の筋肉はもちろん腹筋まで使います。
腕の筋肉だけで力任せに土もみしていると、手首を痛めてしまう可能性もあるので注意が必要です。

また電動ろくろを使う場合に、必要となるのは集中力だけではありません。
電動ろくろを使った作業は、前傾姿勢が基本で、腰に大きな負担がかかってしまいます。
そのため集中しすぎは現金で、長時間の作業になると、定期的に身体を動かしストレッチをしておかないと腰痛になってしまいます。

先ほど力作業が多いと言いましたが、それに加えて前傾姿勢のW負担で、陶芸をしている人は腰痛持ちの人が多いのです。

そして陶芸教室で、最初にぶち当たる壁はなんといっても、イメージ通りに造れない事です。
初心者がいきなりイメージ通りに作れるほど、陶芸は簡単なものではありません。
ですが陶芸教室に通う人はみんな「こんな器を作ってみたい」というイメージを持って陶芸をスタートさせるはずです。

しかし実際に作ってみると、思い通りに形が作れなかったり、粘土の状態が悪く焼き上げたらヒビが入ったり、割れてしまう事も少なくありません。
それに絵付けの際にも、色が焼き上げる前と後とでは、大きく変化するので、イメージ通りの色を出す事が難しいと言えます。

ワクワクしながら焼き上げた器を見て、最初はガッカリする事の方が多いかもしれません。
ですが、考えてみて下さい。
初心者がいきなりイメージ通りの器を作れる事なんてありません。

ですが陶芸教室に通っているうちに、徐々にコツや技術を習得していき、イメージ通りの器に近づいていきます。
そして苦労の末にイメージ通りの器を作れた時には、大きな感動を生むのではないでしょうか?
その出来ない事が徐々に出来るようになっていく過程こそが、陶芸を学ぶ醍醐味だと言えます。

陶芸教室には月額でいくらかかるの?

趣味にはお金がかかるものだと言っても、かけられるお金には限度があります。
では陶芸教室に通いたいと思った場合に、月謝はどれぐらいかかり、月謝以外に発生する料金はあるのでしょうか?

まず陶芸教室は、地域によって月謝の料金設定にバラつきがあります。
また通う頻度や陶芸教室によって作り方の工程や使用する器具が異なるため、個々の教室にとっても料金設定は異なります。

では月に2回のペースで通った場合の相場料金について紹介します。
地方だと月謝は6千円程度、都心部だと少し高めで8千円程度と考えておきましょう。
そして月謝以外にかかるお金は、焼成費です。

焼成費とは、作った器を窯で焼く際に発生する料金の事です。
ほとんどの陶芸教室とは、月謝とは別に器を焼く際に別途焼成費を支払う料金システムになっています。
焼成費にかかる費用は、ガス窯なのか、灯油窯なのか、電気窯なのか、窯の種類によっても異なります。

窯の種類によって、焼成にかかる時間や手間がかわってくるからです。
また器のサイズによって、素焼きなのか本焼きなのかによっても料金は変わってきます。
ただ焼成費も月額で考えると、5千~1万円程度かかると考えておきましょう。

その他、陶芸教室では、道具は貸してくれるので、手ぶらで行く事が出来ますが、粘土や釉薬に関しては消耗品です。
月謝に含まれるのか、焼成費と同様に別途料金が発生するのか、事前に確認しておいて下さい。

そのため都心部で陶芸教室に通おうと思ったら、月謝が8千円+焼成費が1万円+粘土代1㎏1千円かかるので、2万円近くかかります。
ちなみに独身社会人が趣味にかけるお金は月に0円がダントツで多く、2位でも3千円、3位で5千円となっているので2万円は割高です。

1年間通えば、年間で24万円の出費となるので、趣味のお金と考えても陶芸教室は他の教室と比べてお金がかかる事を理解しておきましょう。陶芸教室は、器を作る過程や自分が作りたい器がイメージ通りに作れた時など、いろいろな喜びがある事は事実です。

ですが器を作るのが好きではなく、キレイな器を見るのが好き、器を色々集めたいというのであれば話は別です。
その場合は、陶芸教室に支払う24万円があれば、高級ブランドの食器を購入する事も可能ですし、陶芸家のプロの一点ものを購入する事も可能です。

なので、陶芸を作る事に興味があり、趣味に月に2万円程度支払う事に抵抗がないという人であれば、陶芸教室はオススメです。
自宅から通える陶芸教室の料金を比較したり、教室の雰囲気や教室で作っている生徒の作品を比較したりと自分に合った陶芸教室に申込みましょう。

初心者が作れる器と体験教室

陶芸って興味があるけど難しそう、自分にも作れるかどうか不安と思っている人もいるかもしれません。
しかし陶芸教室では初心者のクラスも用意されていて、土に慣れるところから基礎をしっかりと教えてくれます。

最初は比較的作りやすいお皿やコップからスタートしますが、もし何か作りたい器があるのなら、先生に相談してみるといいでしょう。
お酒を飲むのが好きだから徳利とおちょこを作りたいなど、目標がある方が上達も早くなるはずです。

では初級クラスでは、どのような器を作成する事が可能なのか紹介します。
お椀やスープボウル、花入れ、プレート、マグカップ、湯呑などが可能です。
初級クラスでも、思ったよりも色々な種類の器を作る事が可能です。
上記以外の器を作りたいという場合は、初級クラスが終わった後に、レベルを上げたクラスに参加するといいでしょう。

また陶芸教室によっても、作る器は異なりますし、陶芸の技法は色々あるため先生によって教える内容も異なります。
なので、先にその陶芸家の先生が作っている作品を見て、自分好みの作品を作る陶芸家の先生の教室に申込みをする事をオススメします。

そして自分に陶芸が向いているのかどうか、続けられそうかどうか判断するために最初は体験教室に参加してみるといいでしょう。
体験教室なら、材料費のみ3000~5000円ぐらいで1日陶芸体験に参加する事が出来ます。

ちなみに陶芸体験で何が出来るのかは、その教室によって異なります。
例えば器に絵付けのみ行う簡単な体験教室もあれば、粘土をこねて自分で器を作る成形を行う体験教室もあります。
そして成形の中でも、電動ろくろと手びねりの2種類に分類されます。

本格的に趣味で始めてみたいと思っているのであれば、陶芸体験は電動ろくろが体験できるところをオススメします。
難易度は1番高いですが、陶芸の醍醐味はやはり電動ろくろにあると言えるでしょう。
必要な道具も材料も全て用意されているので、手ぶらで参加する事が出来ます。

楽しい、土を触ると無心になれる、癒されるなど、陶芸を作る事で得られる事はいろいろあります。
何か趣味が欲しいと思っている人に、お年寄りになっても長く続けられる趣味ですし、自分で作った器に料理を盛り付けて食べるなど日常生活でも楽しみが生まれます。

陶芸初心者でも、陶芸教室で先生にサポートしてもらう事で、日常生活で使用するのに支障がない器を作る事が可能です。
それに多少歪んだり、焼いて思ったよりサイズが小さくなったりしたとしても、それはそれで味のある器に仕上がります。
こんな器を作ってみたい、そんな気持ちを原動力に陶芸教室を始めてみませんか?