陶芸が完成するまでの工程

陶芸って土をこねているイメージや電動ろくろで器の形を作っているイメージが強いですよね。
しかし器を作る工程は多く、かなり時間がかかるものです。
では粘土から器が完成するまでの、工程について紹介します。

まず初めに「土選び」からスタートします。
作りたい器によって、目的に合わせた土を選ぶ事がポイントになります。
そして次に「土練り」と呼ばれる工程で、粘土の中にある空気を抜き、成形しやすい状態にします。

陶芸用の粘土は、耐火度が高く、高温で焼く事で硬くなるという性質があります。
ただし、陶芸用の粘土は、限られた地域でしか摂取する事が出来ず、日本では六古窯と呼ばれる6つの地域で採取されます。信楽、備前、瀬戸、丹波、越前、有田と、陶芸用粘土が採取される地域は、どこも陶芸が栄えている地域です。

「成形」とは、器の形を作る事です。
陶芸には、様々な技法で器を作っていきます。
陶芸教室でも、成形に関する技法を習得する事がメインとなっていくでしょう。
成形の種類は、手びねり、ろくろ成形、タタラ成形、鋳込み、型押しなどが有名です。

そして成形が出来たら、「半乾燥」を行います。
なぜ乾燥ではなく、半乾燥なのかというと、一気に乾燥させてしまうと成形にヒビが入る可能性があるからです。

半乾燥の状態になったら、さらに器の状態を仕上げる「成形仕上げ」の工程に入ります。
そして今度こそ「完全乾燥」させ、次はいよいよ窯で焼く作業となります。

乾燥させた器は非常にもろく壊れやすいので、慎重に窯へ運び詰めていきます。
窯は一杯にならないと焼かないので、この工程で少し時間をとられるかもしれません。
窯が一杯になったら、「素焼き」を行います。
素焼きされた状態で、今度は絵付けを行います。

陶芸教室の1日体験では、この素焼きの状態に絵付けをするところのみ行う教室も少なくありません。
絵付けが終われば、釉薬を選んで「釉掛け」を行います。
釉薬は、器の表面についているガラス状の部分を作ります。

この掛け方の方法もいろいろな種類があり、その種類によって完成具合が大きく変わってきます。

そして2回目の「窯詰め」作業を行って、次はいよいよ「本焼き」となります。
本焼きは高い温度で行われます。本焼きにかかる時間は窯の種類によって異なりますが、10時間以上かかる事も珍しくありません。

本焼きが終われば、ゆっくりと窯の温度を冷まして窯から完成した器を取り出します。
ちなみに1つの器を作り始めてから、完成までにかかる期間は、陶芸教室によって多少異なりますが、1~2ヶ月程度かかります。
これだけ手間ひまかけて作られていたら、完成した器にも愛着が湧き、大切に使おうという気持ちになりますよね。

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